おととし、歌舞伎の大名跡 十三代目市川團十郎白猿を襲名した市川團十郎さんが、J:COM北九州芸術劇場での襲名披露巡業を前に、北九州記念植樹式典に出席されました。
現在、市川團十郎さんは全国18ヶ所を回る襲名披露巡業を行っており、9月14日の北九州公演を前に、北九州の子ども達と記念の植樹を行いました。
市川團十郎さんは、2014年から日本の美しい風景を後世に継承するという思いで、長野県を中心に精力的に植樹活動を行われています。
「このあと、北九州芸術劇場で十三代目市川團十郎としてのお披露目興行を昼夜でさせていただきます。そしてこの度は北九州で植樹ができるという事で、私もこれまで長く植樹を行ってまいりました。このご縁を大切に、サスティナブルな北九州に微力ながらお手伝いができたら嬉しいです。」と語りました。
今回の記念植樹式典は、歌舞キッズなどの子ども向け体験イベントを北九州市で開催し、文化教育体験を全国で展開する一般社団法人・日本伝統文化未来機構の主催で行われました。
植樹されたのはオーストラリア原産の「フィンガーライム」という樹木。「フィンガーライム」は指のような形の実を付け、その果肉が小さなキャビアのように見えることから「ライムキャビア」とも呼ばれているそうです。自然との共生、未来への希望を象徴するものとして、共に植えたこの木が地域の皆さんと自然とのつながりを深めていく象徴になることを心から願っての植樹となりました。
今後、木の生育状況にあわせて、到津の森公園など、市内各地に移される予定とのことです。