北九州市立いのちのたび博物館

10年ぶりにリニューアル

北九州市立いのちのたび博物館
普及課 企画係長
田平直幸

いのちのたび博物館は、2002(平成14)年11月3日に自然史・歴史・考古の三つの博物館が一つになり、西日本最大級の総合博物館として開館し、2022(令和4)年には20周年を迎えました。おかげさまで、同年10月には総入館者数が800万人を超え、またこの20年で市民の方はもちろん県内外・海外からも多くのお客さまに訪れていただけるようになり、日本を代表する博物館の一つに成長しました。

 

このたび、当館は開館20周年を記念し、常設展の一部を10年ぶりにリニューアルしました。

リニューアルの目玉は、何といっても大型恐竜「スピノサウルス」と大型哺乳類「エレモテリウム」です。

 

まず大型恐竜「スピノサウルス」は、全長約14メートルある最大級の獣脚類で、白亜紀後期の約1億年前に生息していた恐竜です。最近の研究では、スピノサウルスは水辺での生活に適応していた可能性があると発表されました。その研究成果に基づいて復元された全身骨格の展示として、常設展示するのは「日本初!!」です。

「スピノサウルス」展示

また、「エレモテリウム」は、絶滅したオオナマケモノ類に分類されており、およそ150万年前に北アメリカに生息していました。植物食の哺乳類で、全長約4メートルと巨大な姿をしていました。今回展示するのは、その全身骨格標本でとても迫力があり、常設展示は「西日本初!!」です。

「エレモテリウム」展示
「エレモテリウム」展示

ほかには、アースモール新生代エリアにクジラ類「ヤマトケタス」や「コビレゴンドウ」の骨格標本、生物の多様性館には約4メートルのイリエワニやマレーグマ、ミナミアフリカオットセイなどの剝製も新たに展示しています。

 

歴史ゾーンでは、約100年前の農家のかやぶき屋根のふき替えを行うほか、農家の中に入って、昔の着物やおもちゃ、暮らしの道具や生活の知恵など、日本の伝統的な遊びや暮らしを畳の上で体験できます。また、すぐそばのぽけっとミュージアムは、昔の米作り体感コーナーに生まれ変わりました。

かやぶき農家

ほかにもまだまだ展示が替わったところがありますが、ご紹介しきれませんので、あとはぜひご来館いただいて、見ていただけると幸いです。

キリン・ゾウ ほか

新しくパワーアップした博物館にぜひお越しください。

 

INFORMATION

北九州市立いのちのたび博物館

【開館時間】 午前9時~午後5時

(最終入館は午後4時30分まで)

【入場料】 大人600円、高大生360円、小中生240円

※30人以上の団体料金

大人480円、高大生280円、小中生190円

詳細は、ホームページまたは博物館までお問い合わせください

※ 特別展の入場料など詳細はイベント情報をご確認

ください

【お問合せ】
電話:093-681-1011

ホームページ:

https://www.kmnh.jp/

 

※この記事は情報誌『CulCul・かるかる』2023年3・4月号の一部を抜粋したものです。

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